アマチュア写真家・中川克巳さん(70)の個展が三十一日(土)まで、花みずき(二ノ三)で開かれている。

 若い頃から写真が趣味の中川さんは、工学院大学(東京)を定年退職後、美瑛の丘の美しさに惹かれて旭川に移住した。風景を中心に撮影してきたが、数年前から抽象画のような不思議な作品の撮影にも関心を抱くようになった。

 写真は、氷結した糠平湖で撮影した一枚。風が湖面に積もった雪を動かし、曲線を描いた。湖面はほとんど光を反射せずに黒く写り、対照的に雪がエアブラシで吹き散らした白いインクのように見える。

 この作品のほか、マクロレンズや望遠レンズの特性を生かした不思議な印象の写真など十二点を展示している。

 問い合わせは花みずき(TEL22―8731)へ。