旭川ガス永山工場(永山北三ノ十)では天然ガスを知ってもらい、施設の保安安全対策を広くPRしようと工場見学会を開催していて、年間約五百人が訪れる。

 同社は現在、市内一円と東神楽町ひじり野地区の約九万件にガスを供給している。工場内には天然ガスをマイナス百六十二℃状態で液化したLNG(液化天然ガス)を貯蔵するタンクが四基あり、最大使用時期の七日分相当を備蓄している。LNGは工場内の気化器で気体化され、その後、安全目的で臭いが付けられる。

 見学会ではガスが精製されるまでのプロセスを担当者がパワーポイント等を用いて説明したり、LNGを液体窒素に見立て気化実験を行うなど趣向を凝らしている。施設見学ではLNGや気化したガスを貯蔵するタンクを間近で見ることも出来る。

 記者が取材に訪れた十二日、省エネイベントの副賞の一日工場長として門脇敏彦さん一家四人が招待されていた。門脇さんは「これまで当たり前のように使っていたガスが多くの手が掛けられていることと、三百六十五日二十四時間休まずに安全を確保するために管理点検していると知りました」と感想を話した。

 同社では見学希望者を随時募集している。見学は十人以上からで、希望日時、人数、団体名、連絡先を見学希望の十日前までに、同工場生産グループ(TEL47―1929)まで。