フタバゆ(春光七ノ五)が七月一日から、営業開始を正午に変えた。ほとんどの銭湯は午後二時から営業を始める。フタバゆもこれまで午後二時からだった。しかし、経営者の加地経郎さんは「福島の原発事故の後、夜の時間帯の営業を減らして、節電をしなければと考えていました。電気料値上げの心配もあるし、経費節減に取り組むのが大きな目的です。うちの常連さんはお年寄りが多いので、これまでも入浴客のピークは割りと早い時間帯でしたから、思い切って二時間早めることにしました」と説明する。

 フタバゆは地域の「住民に愛される銭湯」を信条としていて、七月下旬から「いいゆだな 地域密着人情銭湯」を刷り込んだノボリを作って掲げている。加地さんは「少しでも地域の方々に愛される銭湯になるよう、これからも努力を続けていきたいと思っています」と力を込めて話している。