地元のしょう油メーカー、日本醤油工業の「秋の大感謝祭」が六日(土)午前十時半から、曙一ノ一の同社敷地で開かれる。新製品お披露目フェアや試食会、工場見学、当日限りの特売品を用意して、市民の来場を待っている。

 「キッコーニホン」の商標で知られる日本醤油工業は、一九四四年(昭和十九年)の創業。伝統の醤油を造り続けて今年で七十年になる。事務所や工場の建物は、同社の前身、笠原酒造店が明治二十三年に建てたもの。笠原酒造店は、旭川に初めて入植した鈴木亀蔵と札幌の笠原喜助・喜八郎兄弟が興した。太平洋戦争の末期、キッコーマンと日本清酒の協力で現在の会社を設立した。

 伝統の味を守りながら、だし醤油やたれ、ドレッシングなど四百種類の商品を製造、販売している。昨年七月にオープンした直営店も好評だ。

 新商品お披露目フェアでは、道産野菜を使ったスープドレッシング五種類、にんじん、枝豆、かぼちゃ、じゃがいも、ごぼう味を各八十本限定で販売する。サラダに使っても、野菜スープとしてお湯で割っても美味しい。

 午後三時半まで。駐車場百台収容。恵みの秋、歴史的建物に足を運んで美味しい物に出会ってみてはいかが。問い合わせは同社(TEL22―1471)へ。