北海道コカ・コーラボトリング(札幌本社、矢吹健次社長)と市との間で締結している「魅力的なまちづくりに関する基本協定」の環境教育プログラムの一環で旭山動物園内に設けた「循環型農園」で九月二十九日、最後の収穫作業と同時に収穫祭が開かれた。

 活動の中心メンバーの旭川実業高校の生徒十五人と指導に当たった支援者らの他、たいせつ幼稚園(末広八ノ二)の園児六十七人が招待され、一緒にジャガイモや長ネギ、ナスなどを収穫した。

 今年は稲作にも挑戦し、苦労を思い出しながら稲を刈った。「最初はヒエの見分け方すら分からなかったが、今ではヒエ取り名人と言われるほどになったよ」と話す生徒もいた。

 実業生と園児たちは収穫した長ネギを抱え、坂東元園長の先導でチンパンジーとオランウータン舎に行き、間近でえさやりを見学した。その後、収穫したジャガイモがたっぷり入ったカレーライスを全員で味わった。

 進路活動で忙しい三年生の分まで頑張ったのが一年生の大場湧斗さん(16)、休まずに全てに参加した。「何もかもが初めてでしたが、とても良い経験が出来ました。来年もがんばります」と笑顔で話した。