TPP(環太平洋経済連携協定)について考える上映会が二十四日(水)、二十五日(木)の二日間、JAひがしかわ(東川町西町一の五の一)二階ホールで行われます。JAひがしかわの主催。

 TPPといえば、「農業と他産業の自由貿易を巡る対立」と捉えられがちですが、日本がTPPに参加することで食糧ばかりではなく、医療や社会保障制度、金融、労働、教育など国民生活全ての面に影響が及ぶことが危惧されています。上映会ではTPPを推し進めているアメリカの食糧・医療の実情を二本の映画を通じて学びます。

 二十四日は「モンサントの不自然な食べ物」(二〇〇八年、フランス・カナダ・ドイツ合作、百八分)。遺伝子組み換え(GM)種子の販売で世界市場の九割を占める巨大多国籍企業・モンサント社の、行政との癒着や批判者への圧力、安全性の疑問などの実態を暴いたドキュメンタリー映画です。モンサント社はTPP推進派の企業としても知られています。

 二十五日は「シッコ SiCKO」(二〇〇七年、アメリカ、百二十三分)。監督は「ボウリング・フォー・コロンバイン」や「華氏911」など社会問題を扱ったドキュメンタリー作品で知られるマイケル・ムーア。民間の医療保険未加入者が約五千万人に達し、たとえ民間医療保険に加入していてもあらゆる手段で保険金支払いを拒否するというアメリカの医療制度の実態を、他国の医療制度と対比させ暴いた映画です。

 両日ともに午後六時半から。問い合せはJAひがしかわ絆づくり推進課・営農企画課(TEL82―2121)まで。