今年九月に発売された「月刊たくさんのふしぎ10月号 空のみち」(福音館書店・定価七百円)の著者で、東川在住の木工作家・千葉章弘さん(41)のお話会が八日、こども冨貴堂(七条買物公園)で開かれた=写真。

 絵本作家の堀川真さん(49)を進行役に、子どもから大人まで約三十人が参加した。同店内のギャラリーKIDSで開催中の「空のみち」原画展にあわせて開かれた。

 千葉さんは、神奈川の出身。木工を学ぶために旭川へ。市内の家具メーカーに就職し、仕事中に怪我をして入院した。見舞いに来てくれる息子のために描いた小さな絵を息子が「面白い」と言ってくれたのが、絵本作りのきっかけだったという。

 紙選び、絵の具のにじみ方、下書きのペンは…、絵本作家の堀川さんならでは視点の質問に導かれる千葉さんの話に参加者は耳を傾けた。

 最後に堀川さんの「次の出版予定は?」の質問に、千葉さんは「木工の物語ができれば」と答えた。

 千葉さんの絵本「空のみち」は、題材となっているエアドゥの機内でも読むことができる。原画展は二十六日(水)まで。