旭川東高校二年の目加田飛鳥さんが北海道高校文化連盟(高文連)主催の第五十六回弁論大会で優秀賞を受賞し、来年八月に長崎で開催される全国大会の出場を決めた。
全道大会は十月十九日に開催され、上川支部から十人が出場。全国への切符を手にしたのは課題の部「日本」で出場した目加田さん一人だった。
「体重百二十五㌔㌘、体脂肪三十五%、BMI三十六。いわゆる『デブ』、もちろん、私のことです」と語り始めた目加田さんは、ぽっちゃりというか恰幅の良い体型。会場の雰囲気を一気に引き込んだ。日本が抱えるメタボや肥満、過剰ダイエットによる拒食症を挙げ、真の健康大国であるためには社会や周囲の人間たちが互いに気を配る必要があると結んだ。自身も友人や家族の助けを借りて十数㌔の減量に成功したそうだ。
「日本と肥満とを関連付けた意外性ある論旨と本人のキャラクターが会場で大変好評だった」と同校の芳野里香教諭は話す。
目加田さんは「もっとつっこんだ主張をすべきだったという反省を踏まえて、来年に向けて原稿を修正し練習を重ねます」と話した。