旭川市末広4条12丁目 TEL090―1306―8046

 末広北小学校近くのバス通り沿いにある惣菜店「おかず屋ゆずき」にお邪魔しました。

 学生食堂や従業員食堂などでの調理場勤務の経験を持つ店主の川上富美香さん(51)が五年前、自宅の一部を改装して店舗を構えました。

 店内のショーケースにはおよそ十種類ほどの日替わりの惣菜が並びます。副菜が並ぶ棚には「切干大根」や「おから」「スパゲッティサラダ」など、“おかずの大道”のメニューがズラリ。

 値段は小パック百円、大パック二百五十円の二種類だけ。なんともザックリとして、いい感じです。「計算しやすいでしょ」と笑う川上さん。昼の部では日替わり弁当(四百円)を販売していて、ご近所やサラリーマンに人気です。

 主菜の棚を見ると「煮込みハンバーグ」が目に留まりました。作りたてとあって店内にはプーンとトマトソースの香りが漂います。今晩のおかずにとつい買ってしまいました。直径およそ十三㌢の大きなハンバーグが二個で三百円、お得です。

 その日の晩、早速ハンバーグとスパゲッティサラダ、おからをいただきました。ハンバーグはトマトソース仕立て。濃厚なデミグラスと違い、フワッと口に広がるトマトの酸味が食欲をそそります。おからは、隠し味にマヨネーズが少し入っていて薄味なのに奥深い味わい。まさしくお母さんの味、ファンになってしまいました。

 昼の部は午前十一時四十五分から午後一時十五分。夕方は午後三時から六時まで。定休日は水・土・日・祝日。

(取材・草嶋一介記者)

ケロコのひとことメモ

 おいしいお惣菜屋さんがあると聞いたので行ってみたら、娘の小学校の同級生のお母さんでした。ひとしきり昔話をして、おいしそうなお惣菜を見つけて「これ何?」と聞くと「名前はない」と言う。私が「マカロニのトマトソース」と勝手に名付けました。

 主婦の料理は冷蔵庫にあるもので作ってみたら大成功ということもよくあります。料理好きの主婦が、気持ちを込めて作ったお惣菜が並んでいるお店です。

 一人暮らしの人のために金曜日にはカレーを作るのだそうです。当然、川上家も金曜日はカレー。手作りの家庭料理が買える。これって結構ぜいたくかもしれません。