さまざまな理由から小・中学校に通えなかった人たちが学ぶ、自主夜間中学「旭川遠友塾」の入学式が四月二十七日、学び舎となっている旭川医療情報専門学校でおこなわれた。

 同校は二〇〇八年(平成二十年)に開校し、現在五十六人が学んでいる。一年生から三年生までの三クラスと、じっくりコースを加えた四クラスをボランティアスタッフ四十五人が、国語・数学・英語・社会を分担して教えている。

 今年度の新入生は二十一人。うち四人は卒業生で、「学び続けたい」と再入学した。

 同校の古野(この)博明代表は「ここは戦後の遠友夜学校を継承した、学ぶことを目的とした学校です。性別・国籍・居住地など一切問いません。友と共に学び、活発に議論し、次のステップ、その次のステップと進んでいきましょう。お互い健康で、ゆっくりと楽しく、学び合っていきましょう」と新入生を歓迎する言葉を述べた。

 その後、新入生から順に、時には冗談も飛び出す和やかな言葉で在校生二、三年生、スタッフが紹介され、全員で記念写真を撮って入学式を終えた。