市内の大正琴サークル、琴美会(石田文子代表)が、二十九日に山梨県南アルプス市で開催される国民文化祭(文化庁主催)に出場する。大正琴部門では北海道から唯一の参加だ。

 琴美会には五十歳代を中心に、最高齢は八十三歳まで、五十人の会員が在籍。住民センターなど市内九つの会場で大正琴の演奏を楽しんでいる。

 今回は三十一人が山梨での演奏に参加する。演奏曲目は、五木ひろしの「傘ん中」、松任谷由実の「春よ、来い」、森田公一とトップギャランの「青春時代」だ。

 国民文化祭は、文化活動の全国的な発表会で、競演による交流などを目的としている。裏方の多くは開催地の文化団体がボランティアで務める。琴美会は一昨年の京都大会にも参加しており、石田さんは「地元の大正琴サークルに大変温かく接してもらった」と振り返る。「今回も山梨の方々との交流を深めて来たい」と笑顔だ。

 「緊張しないで普段の稽古の成果を出して、演奏を楽しんでもらいたいと思っています」と石田さんは意気込みを語っている。