ヴァイオリンの石井啓一郎とピアノの石井啓子によるリサイタル「風の楽土のコンサート」が九日午後七時から、市民文化会館小ホールで開かれます。リサイタル運営委員会の主催。

 石井夫妻の熱烈なファンたちが、毎年企画しているコンサートです。

 石井啓一郎は一九四九年、山口県防府市生まれ。東京芸大を最優秀の成績で卒業し、ミュンヘン音楽大学留学などを経て、一九七三年、日本フィルに入団。アシスタントコンサートマスター、首席ヴァイオリン奏者を歴任。その傍ら、全国各地でリサイタル、室内楽演奏会を開き、その独自の美しい音と綿密な構成力に支えられた知的な音楽性が高い評価を受けている。

 石井啓子は、東京芸大、同大学院卒。ミュンヘン音楽大学に留学し、ミュンヘンを中心にコンサートや放送に数多く出演。帰国後、日本フィルなどと共演し、各地でコンサートなど、主に室内楽の分野で活躍。毎春の石井啓一郎との共演は、そのアンサンブルの見事さで絶賛を浴びている。

 今回は、シマノフスキの「神話」より、林光のヴァイオリンとピアノのためのラプソディ、ベートーヴェンのヴァイオリンとピアノのためのソナタ第七番ハ短調作品30―2などのほか、耳になじみの曲を演奏する予定。

 チケットは三千円。中学生以下は無料。問い合わせは、第一印刷(℡23―4962)の則末さんまで。