小学生を対象にした職業体験会「あさひかわキッズタウン」が二十三日、旭川地場産業振興センターで開かれた。
旭川市と北海道コカ・コーラボトリングの主催。今年で三年目となる。小学三年、四年生を対象に参加者を募集し、千人以上の応募の中から抽選で選ばれた五百五十人が参加した。
会場には、市内の飲食業や専門学校、消防や警察署など二十六の企業・団体がブースを構えた。子どもたちは、各ブースで職業体験(仕事)をすることでタウン内の疑似通貨「あさっぴー」を給料として受け取り、稼いだ給料で飲食や買い物をする。通貨の流通はタウン内の北海道銀行が、給料の振り出しのために出金をしたり、各ブースの売り上げ金の入金を担うという、本物さながらの疑似空間が再現された。
子どもたちは消防隊員に扮して訓練を受けたり、美容師や理容師になってカットやシェービングをするなど具体的な職業体験を経験した。また、ハンバーガー店や弁当店、菓子店で調理を体験して出来上がった商品はタウン内で売り買いされ、お昼どきにはそれらで昼食を取る子どもたちも多かった。
コカ・コーラの宝福豊広報部長は「参加企業は毎回手弁当で参加してくれます。子どもたちの笑顔を見ると今年も開催して良かったと実感します」と話した。