旧旭川北都商業高校グラウンド跡地(神居町台場)を利用した太陽光発電所「旭川北都ソーラー発電所」が十一月二十九日、運転を開始した。同日、発電所敷地内で完成記念式典が行われた。

 グラウンドの敷地は旭川スタルヒン球場の一・四倍に相当する三万五千平方㍍。西山坂田電気(西山陽一社長、豊岡十二ノ二)が二年前に着工し、五千三百二十枚のソーラーパネル群による太陽光発電所を建設した。

 発電出力は千二百五十㌔㍗で、年間発電量は一般家庭の四百五十戸分。また、使用するパネルは表裏の両面から光を取り入れることができる新発想の構造だ。冬場は、地面に降り積もった雪が太陽光を反射して発電することが可能になった。一度発電したパネルは三十℃まで熱を発し、その熱が表面に積もった雪を解かす。これまで北国にとってネックだった雪を味方につけたシステムになる。

 同社では環境教育の一環として、施設内にある発電量を示すモニターと同型のものを台場小学校に設置する。子どもたちはリアルタイムで発電量を確認することができる。式典で西山社長は「地球環境保全の取り組みに今後も力を注いでいき、この施設が子どもたちのエコ教育の場となれば嬉しい」と話した。

空から見たメガソーラー=西山坂田電気提供