中西清治さんの絵画展「シリーズⅢ 『泥流地帯』を描く」が二月一日(土)まで、三浦綾子記念文学館(神楽七ノ八)で開かれています。

 中西さんは元中学校の美術教諭で、明星中の校長を定年退職した後、旭大高の校長を四年間務めました。現在、同館の理事を務めています。

 中西さんの兄が啓明小学校に通っていた当時、兄の担任が三浦綾子さんで、中西さんも同校に入学する前から綾子さんを知っていました。また綾子さんも中西さんもクリスチャンで六条教会を訪れていたなど、早い時期から交流がありました。中西さんは小説「塩狩峠」の挿絵を描いていますが、これは綾子さんから直接依頼されたものです。

 中西さんはこれまで「氷点」「塩狩峠」をテーマとする個展を同館で開いていて、今展が三回目の開催です。「泥流地帯」にちなんで、十勝連峰を描いた作品を中心に十点ほどを展示しています。中西さん自身が所蔵する作品のほか、東京で開いた個展を訪れた綾子さんが買い求めたという三浦家所蔵の絵も出展されています。

 入館料(一般五百円)が必要です。午前九時~午後五時(入館は午後四時まで)。月曜休館。問い合わせは同館(℡69―2626)へ。