旭川市新人奨励賞の贈呈式が三月二十四日、旭川グランドホテルで開かれた。銃剣道の川﨑喜一さん(旭実三年)、スキーの中村舜さん(双葉高三年―神居東中)、家具職人の林香さん(カンディハウス)が晴れの表彰を受けた。

 文化、スポーツ、科学、技術などの分野で著しい実績を上げた、将来が有望な三十歳未満の若人を讃える賞。一九六七年(昭和四十二年)に制定され、これまでに百六十二人が受賞している。

 川﨑さんは旭実一年生のとき国体で優勝、全国高校大会でも一、三年生で優勝するなど今後の活躍が期待される。高校卒業後は、陸上自衛隊に入隊して競技を続ける。

 中村さんは伊の沢レーシングで競技を始め、神居東中三年生のときに全国中学大会に出場。高校では、全国高校大会の大回転と回転、全国高校選抜大会ではスーパー回転と回転で優勝した。四月からは東海大札幌キャンパスに進学し五輪出場を目指す。

 林さんは名寄高卒業後、旭川高等技術専門学校から、カンディハウスに入社。技能五輪全国大会で金賞を獲得し、昨年は女性で初めて技能五輪国際大会に出場した。

 贈呈式には、中村さんがけがのため急きょ欠席。旭川スキー連盟の美浪秀行さんが代理で出席した。

 ブロンズ像を贈った西川将人市長は「それぞれの分野で顕著な成績を残しました。これからも、さらなる活躍を心から期待しています」とお祝いの言葉を贈った。

 川﨑さんは「今まで支えて下さった人たちがいたから賞を受けることが出来、続けてきて良かったです」、林さんは「この賞を受けることが出来たのも大会に出していただいた会社、応援していただいた地域のみなさんのお陰です。会社のために精一杯頑張っていきます」と受賞の喜びを話した。