オサラッペ・コウモリ研究所代表の出羽寛さん(旭川大学名誉教授)=写真=の講演「身近な自然に輝く野生の生命」が二十六日(土)午後三時から、神楽公民館(神楽三ノ六)で行われます。大雪と石狩の自然を守る会(寺島一男代表)の二〇一四年度総会の中で行われる記念講演です。

 出羽さんは北海道新聞の連載「道北生き物ばなし」の筆者です。嵐山のふもとに自宅があり、間もなく聞こえ始めるエゾアカガエルのきれいな鳴き声を楽しみにしながら、講演の準備を進めています。

 以前、出羽さん宅周辺ではコノハズクの鳴き声が聞こえ、庭に来ることもありましたが、今では気配が感じられなくなったそうです。講演当日は、そんな身近な自然の変化を切り口に話します。

 突哨山の自然についても取り上げます。カタクリの花がエゾヤチネズミに食べられていること、また六月中旬になるとアリがカタクリの種を巣に運ぶものの、エサにする訳ではなく、カタクリに誘因されている結果だと考えられることなども話題にする予定です。

 出羽さんはまた「身近な自然」「里山」という言葉について、「昔からあった言葉ではなく、一九八〇年代から使われだしたのではないか」と話します。そこにどのような時代の変化、環境意識の変化があったのか。辞書的な意味や旭川市の環境白書なども参考に考察を試みます。

 資料代として三百円が必要です。問い合わせは寺島さん(℡65―1940)、渡辺さん(℡61―3355)へ。