過酷なだけの延命治療を拒否する「尊厳死」について、寸劇で笑いながら深く知る集いが六月一日(日)午前十時から、ときわ市民ホール(五ノ四)で行われます。日本尊厳死協会北海道支部旭川地区懇話会(柴田えみ子会長)の主催。

 出演は、平均年齢七十一歳のピンコロ劇団です。演目は「百五十歳の尊厳死」。三人も恋人がいる百五十歳の元気なおじいちゃん。恋人は全員尊厳死協会に入っていますが、ただ一人、尊厳死協会に入っていません。さて、その理由とは? 小学生からお年寄りまで楽しめる内容です。

 劇団主宰の柴田えみ子さんは、「第五作目の寸劇です。毎回大勢の皆さんにお越し頂いていて、今年も遠くは函館からの上演依頼が入っています。シルバー世代が元気よくお芝居をする姿を見ていただくと同時に、尊厳死への理解も深めていただければと、団員一同張り切っています」と話しています。

 当日は柴田さんの講演も行われます。演題は「とにもかくにも平穏死」です。八割以上が病院で死を迎えるいま、どうしたら安らかな死を実現できるのか、自分の終末期について一緒に考えます。また末期の病院死は何故苦痛を伴うのかなどについて、わかりやすく話す予定です。

 無料で誰でも観劇、聴講できます。問い合わせは柴田さん(℡76―2488)へ。