芸術工学会(会長・齊木崇人神戸芸術工科大学長)の開催に合わせて、一般市民に向けたシンポジウムが二十八日(土)午後一時から、フィール旭川(一条買物公園)七階で開かれます。

 テーマは「地域におけるデザイン・ものづくり研究機関の役割」。澁谷邦男・東海大名誉教授が「地域視点からのデザイン教育体系再考」と題して講演し、旭川に「公立ものづくり大学」の開設を目指す市民の会代表の長原實さん(カンディハウス創業者・現相談役)が「旭川のデザイン高等教育の明日は」と題して提言を行います。デザイントーク代表の大谷薫さんが進行役を務めます。

 午後三時からは「挑戦事例の紹介」と題し、旭川で地域デザインの問題に取り組む五人がトークセッションをします。出演するのは、小山良榮さん(良栄・プラン代表)、杉本啓維さん(旭川家具工業協同組合専務理事)、あさひかわ新聞記者の太野垣陽介、宮地鎮雄さん(工房宮地)、矢筈野義之さん(デザインピークス取締役)。コーディネーターは伊藤友一さん(デザインピークス代表、デザイン協議会会長)です。

 挑戦のきっかけやこれからの活動について、旭川のデザイン環境やものづくり系教育機関の必要性、各出演者の仕事を通じたエピソードなどを語ります。

 問い合わせは、同大会実行委員長の小川博東海大教授( hogawa@tokai-u.jp)まで。