尊厳死をお笑い寸劇で学ぶ集いが十月五日(日)午後一時半から、勤労者福祉会館(六ノ四)で行われます。日本尊厳死協会北海道支部旭川地区懇話会(柴田えみ子会長)の主催。
出演は、平均年齢七十一歳の「ピンコロ劇団」です。演目は「百五十歳の尊厳死」。三人も恋人がいる百五十歳の元気なおじいちゃん。恋人は全員尊厳死協会に入っていますが、おじいちゃんだけは入会していません。その理由とは?
「尊厳死」とはどんなことを言い、なぜいま「尊厳死」が叫ばれているのか、延命治療の現状などを素直に理解でき、小学生からお年寄りまで楽しめる内容です。
劇団主宰の柴田えみ子さんは「生きること、死ぬこと、人生について考える機会になります。今回は医療に携わる方はもちろん、学生さんにも来ていただきたいですね」と話しています。
当日は講演も行われます。講師は旭川厚生病院医師の河村勝義さん。演題は「がんで死ぬけどホスピスで生きる」。日本人の多くは、がんが原因で亡くなります。ホスピスの役割は、がんの痛みやさまざまな身体症状をやわらげ、精神的な支援で不安な心を支え、与えられた時間を大切にして行くことです。旭川で唯一、緩和ケア病棟を持つ同病院の緩和ケア科の河村医師が、その取り組みと現状を実体験を踏まえて語ります。
参加無料。誰でも観劇、聴講できます。問い合わせは柴田さん(℡76―2488)へ。