全米に豆腐を浸透させた“ミスター・トウフ”こと雲田康夫さんが二十四日、ロワジールホテル旭川で「豆腐バカ世界に挑む」と題して講演した。
北海道中小企業家同友会道北あさひかわ支部(支部長・渡辺直行カンディハウス会長、会員六百四十社)の設立四十周年を記念する事業の一貫。会員のほか一般市民にも公開し、約九百人が集まった。
雲田さんは十勝管内足寄町生まれ。森永乳業に入社し、四十歳の時に豆腐販売の任務を受け、渡米。現在、日産二十五万丁の豆腐を製造し、世界に向けて販売している。
渡米時、豆腐を食べたことのないアメリカ人にいかにして食べてもらうか、店頭で冷奴やみそ汁などを試食してもらったが、ことごとく失敗。ある女性が「豆腐シェイクにして食べている」と話したことにヒントを得て、「果物入り豆腐シェイク」を製造し、全米でブレイクした。
雲田さんは「他人がやらない何か、サムスイング・ニューのチャレンジ精神を持って実行しなさい。他人と同じことをしていても成功しない。一歩前に出る勇気を持つことです。世間から『バカ』と言われるくらい夢中になって取り組まなければ成功はしない」とジョークを交えながら熱く語った。