戦後、米国が水爆の実験を繰り返した中部太平洋・ビキニ環礁の写真で知られる、フォトジャーナリスト島田興生さん(74)の講演と読み聞かせの集いが十五日(水)午後六時から、旭川教育会館(六ノ十六)二階で開かれます。実行委員会(前鼻真知子代表)の主催。
米国は一九四六年から一九五八年にかけて、マーシャル群島・ビキニ環礁で水爆実験を繰り返しました。一九五四年(昭和二十九年)には、日本のマグロ漁船、第五福竜丸をはじめ千隻以上の漁船が死の灰を浴びて被曝。帰港後に死者が出る事態になったのです。
群島の島民らも被曝し、避難・移住を余儀なくされました。今も放射能の影響は島民の健康をむしばみ続け、元の島への帰還は実現していません。
島田さんは、そのビキニ環礁の人々を四十年に渡って撮り続けてきました。その実体験から「ビキニを見れば、ふくしまが見える」を合言葉に全国各地を回って講演しています。「ビキニふくしまinあさひかわ」は二十九回目の開催ということです。
集いでは、島田さんの写真絵本「ふるさとにかえりたい~リミヨおばあちゃんとヒバクの島」(子どもの未来社/二〇一四年)の文を書いた羽生田有紀さん(50)が読み聞かせを行い、その後、島田さんがビキニのスライドを映しながら講演します。
参加費は三百円。中学生以下は無料です。問い合わせは実行委員会事務局の三浦さん(℡080―1979―0677)まで。