道からの認可を受けて、東川町からの委託という形で産業用大麻(ヘンプ)を試験栽培している松家農園(松家源一社長、東川町)で八日、初めての収穫作業がおこなわれた。
ヘンプの作付け面積は約一㌃。このうち、受粉の役目を終えた雄株は間引きを兼ねてすでに収穫を終えおり、この日は雌株が刈り取られた。
雌株は作付け用の種を取るため、十月二十八日の初雪後も、刈り取りをしなかった。しかし、その後の降雪で枝が折れたり、倒れているものも目立つ。
松家さんとともに道からヘンプの栽培免許を取得している菊地治己さん(元上川農試場長)は「採種用の株は、間隔をあけて作付けしたため、葉が生い茂り、その葉の上に積もった雪の重みで倒れてしまいました。まだ葉が青く、モミも緑色で、本当はもう少し置けばいいのでしょうが、刈り取ることにしました」と説明する。
松家さんは「来春用の種が取れるかどうか心配だったのですが、最小限の量は何とか確保できたと思っています」と一安心の様子だった。