来年三月で閉校となる聖園中学校(矢吹弘人校長)で十一月二十九日、地域の人たちと生徒が交流する集い、「聖園中学生と地域の方々とのお別れ会」が行われた。新西町内会(岡本重明会長)の主催。
聖園中、北都中、常盤中の三校は来年三月に閉校し、中央中(常盤中跡)に統合される。この集いは、今後地域の子どもたちが中央中に通学するようになっても、変わらずに見守り続けていけるよう、コミュニケーションを図るのが目的。
同校の一、二年生百人ほどが希望して出席。地域の人たちやPTA、同校OBら約百三十人が集まった。生徒と大人が一緒になって木の臼で餅をつき、つきたてをゴマ餅や黄な粉餅、おしるこなどにして味わった。亀吉の餅店「おぎ乃」の荻野和彦社長も同校のOBで、餅米を蒸して会場に届けるボランティアを買って出た。
会場となった同校体育館のステージでは、聖園中の吹奏楽部が演奏を披露。今年同校を卒業した男子OBたち四人が、昨年の学校祭で踊って好評だったダンスパフォーマンスを見せるなどして集いを盛り上げた。また地域の父親たちでつくる「おやじの会」が鉢巻を締めて応援団になり、生徒たちに「フレーフレー聖園」とエールを送った。
町内会の岡本会長は「中央中への通学が始まっても、子どもたちが『どこかで新西町内会やこの地域の人たちが見守ってくれているんだ』と感じてもらい、お互いの信頼を醸成して行けたらと願っています」と話していた。