未成年の飲酒事故予防教室が三十日、旭川商業高校(小野寺一信校長)で開かれた。旭川小売酒販組合(矢藤文也理事長)の主催。

 卒業間近の高校三年生(二百三十五人)を対象に行なった。あらかじめアルコール飲料について知り、未成年者が飲酒を出来ない理由を理解することで、飲酒事故を防ぐのがねらい。昨年一月に続き二回目の開催。

 サッポロビールの安達弘幸道北支社長が講師を務め、「アルコール飲料と酔いのメカニズム」「保護者の役割」など六つのテーマで、スクリーンを使って分かりやすく説明した。

 また、自分のアルコール体質を計ることができる「アルコール体質試験パッチ」が全員に配られた。安達支社長の「まずは自分の体がアルコールに強いか弱いかを知りましょう」という言葉に、生徒達は真剣に耳を傾けた。

 この春、就職する予定の今井琢弥くん(18)は「お酒の危険性を改めて知りました。販売しているものや家にあるお酒を手にすることは簡単だけど、まずは、自分や親が気をつけることが大切だと思いました」と話していた。