今年も「農家の酒」が出来ました 農家の酒プロジェクト実行委員会(請川幹恭代表)が造る純米吟醸酒「農家の酒」のお披露目会が二十八日、高砂酒蔵で開かれた。

 昨年六月、会員たちが請川農場の水田で田植えをして、十月に自分たちで刈り取った米を醸造した、“手づくり”のお酒だ。十二月には高砂酒造で酒造りの見学会も行なった。

 この日は、会員たちが瓶詰めされた酒にラベルを貼る作業をした後、お披露目会が開かれた。出来上がったたばかりの酒で乾杯。この酒の酒粕を使った粕汁も振る舞われた。

 請川代表は「今年で三回目のお披露目会を行うことが出来ました。農家の酒の構想からは五年が経ちますが、まだまだ私達に至らない点もあります。来年、再来年も皆様と一緒にこのプロジェクトを続けて行けたらと思います」と挨拶した。

 この日お披露目されたのは濾過していない生原酒で、会員用と市内酒店の予約ですでにほぼ完売している。一般には、「火入れ新酒」として四月一日(水)から、一・八㍑入り三千円、七二〇㍉㍑入りは一七一三円(ともに税別)で販売する予定とのこと。