旭川大学大学院の公開ゼミナールが十一日(水)午後六時から、旭川大学情報ビジネス専門学校(八ノ七)で行われます。市民を対象にした生涯学習事業の公開講座です。

 テーマは、「トマ・ピケティ『21世紀の資本』を読む・考える・市民と共に」。フランスの経済学者ピケティ氏の著書『21世紀の資本』は、これまで信じられてきた「トリクルダウン」(富裕層がより豊かになることで、その富が滴り落ちるように、社会全体にいき渡るという理論)が、そうなっていない現状などをデータを駆使して理論的に解明し、世界的なベストセラーになりました。ピケティ氏は一月下旬、初来日して注目を集めました。

 講座は、①ピケティと現代の経済学、②カールマルクス『資本論』との比較、③なぜピケティはブームになったのか、④資本主義経済と格差の拡大、⑤ピケティの論証方法とその問題点、⑥資本主義の危機の認識、⑦ピケティのアベノミクス批判、⑧資本主義は終わるのか、について山内亮史学長ら五人の同大教員が約三時間にわたり解説します。参加は無料。

 申し込みと問い合わせは、同大庶務課AEL(あえる)事務局(TEL48―3121、FAX48―8718)へ。