「バレンタイン乞食イベント」など 斬新なアイデア続出 「まちコン・あさひかわ」 若者がまちづくりのアイデアを出し合うコンテスト「まちコン・あさひかわ」が二月二十八日、市民文化会館小ホールで行われた。実行委員会(委員長=浅沼大樹・旭川大学経済学部准教授)の主催。

 十五歳から三十四歳までの若者が対象のコンテスト。高校生、大学生、社会人など十七のグループ・個人がまちづくりのアイデアを書類で応募。当日は最終選考に残った九つの団体・個人が公開プレゼンテーションによる審査に挑んだ。

 プレゼンテーションでは、「廃校校舎の利活用案」「しょうゆ焼きそばなどB級グルメへの人気投票イベント」「市内の空き家を管理・活用するビジネス案」「ユジノサハリンスクをテーマにしたイベント」など、ユニークなアイデアが次々に発表された。

 グランプリを獲得したのは旭川大学の学生グループ「浅沼ゼミナール」によるイベント会社の設立案だった。学生たちは、旭川の特産である家具の製造技術を生かしたDIYイベントを開催することで、木工に興味のある女子を市内だけでなく市外からも呼び込む事業構想を発表した。

 また、バレンタインデーに街頭に立ってチョコレートを何個もらうことが出来るかを競う「バレンタイン乞食イベント」は、実際に男子学生三人が買物公園で実証し、かなりの数のチョコをもらえると報告。「大掛かりに開催すれば、旭川の名物イベントとして盛り上がること間違いなしです」と提案した。

 審査員長の山内亮史・旭川大学学長は講評で「既成概念を打破するエネルギーに満ちたアイデアばかりだった。全員にグランプリをあげたいくらい」と話していた。