道北造園建設業協会(坂田憲昭会長、加盟二十社)が十六日、旭川市工業技術センターの庭で講習会を兼ねたボランティアの剪定(せんてい)作業を行った。

 同センターには建物を取り囲むように赤松やオンコなどの松類や、サクラ、白樺などの落葉樹が数十本植えられている。これらの木は、長い間手入れされていなかったため、枝が歩道に覆いかぶさるように生い茂ったり、成長が進んで樹間のない密生した状態になっていた。

 剪定作業には、全加盟社の役員や社員三十三人が参加。奥野泰隆副会長(緑建産業社長)が、「経験の少ない者はベテランの仕事ぶりを盗む気持ちで、ベテランは初心に返って取り組んで、より一層の技術向上を目指してもらいたい」と挨拶して作業が始まった。

 作業は数班に分かれ、木に登って剪定をする者、剪定された枝をトラックに積み込む者と役割を分担しながら、手際よく行われた。午前九時から始まった作業は、午前中一杯で終了した。

 同協会は昨年も市立病院の樹木の剪定を行っており、今後毎年の行事としていく予定だ。

 また、上川地方造園業組合(和泉建敬理事長、加盟十八社)は二十五日、花咲スポーツ公園で、サクラのてんぐ巣病を防ぐ枝払いのボランティアを行う。てんぐ巣病は枝の一部分が膨れてコブ状になり、そこから不規則なほうき状の細かい枝が密生する病気。カビが原因といわれる。

 同組合は二〇一〇年度から毎年、旭山公園や東部中央公園、忠和公園などでボランティア作業を実施している。