北海道護国神社慰霊大祭の期間中の五日、境内で茶道裏千家淡交会旭川支部(塩野谷恒也支部長)が、恒例の野点(のだて)を行なった。

翌六日に行われた音楽大行進に十四年ぶりに参加するドイツのベルンハイツバルト吹奏楽団の団員二十四人も、初めての野点を楽しんだ。

同支部の青年部が中心になって、全国から訪れる参拝者の慰労のため、五十年ほど前から境内で行ってきた。この日も三百個の茶菓子を用意し、接待には師匠役に当たる親会の会員の応援を得ている。

ドイツからの訪問者たちに作法を教えながら、抹茶を勧めていた黒須宗静さんは「皆さんに、とても美味しいと言っていただきました。お茶菓子が甘いので、初めて飲む抹茶の苦味も感じなかったのかも知れませんね」と話した。青年部の虻川美樹さんは「早くから準備をした甲斐がありました」と笑顔だった。