和風旅館扇松園(高砂台三)で六月三十日、高齢者や障がい者に接する際の補助について学ぶセミナーが行われた。同旅館のスタッフと一般参加者十五人が受講した。

 講師は、カムイ大雪バリアフリー研究所(只石幸夫代表)のスタッフ五人(三人は車椅子を使用)と、視覚障がいがある田中倫子さん(58)。

 同旅館では、四月にもスタッフを対象にした高齢・障がい者への接客について学ぶセミナーを開いている。二回目となる今回は一般参加者を募り、より日常生活に近い補助などを学んだ。

 セミナーでは視覚障がい・高齢者の疑似体験キットを使用した体験の後、講師が実体験をもとに、注意する点などを講話。最後に映像を交えて車椅子スポーツの現状についての話しを聞いた。

 講師の田中倫子さんは、実際に参加者の誘導を受けながら、食事の説明方法などをアドバイスした。

 一般参加した森山智貴さん(35)は「視界が狭いのは、思ってた以上に大変でした」、同じく村上凌さん(23)は「少しの気配りが大切だと感じました」と話していた。