愚安亭遊佐(ぐあんてい・ゆうざ)のひとり芝居、「百年語り」が八月二十六日(水)午後六時半から、市民文化会館(七ノ九)小ホールで行われます。

 本州の北の果て、下北半島の関根浜で海の男として生涯を貫いた父・亀二をモデルにした「百年語り」は、母親の生涯を描いた「人生一発勝負」、核廃棄物の再処理工場建設に揺れた六ケ所村の漁師たちをモデルにした「こころに海をもつ男」とともに「下北三部作」と呼ばれる舞台の一つです。

 明治三十八年、飢饉のために故郷を捨てた親子六人が、関根浜にたどり着く。父親の「漁師に学問はいらない」の一言で小学校をやめさせられ、漁師になった亀二は人一倍の努力で定置網の網元の親方になる。戦争をくぐり抜け、やっと安定した生活に、と思った浜に放射能漏れ事故を起こした原子力船「むつ」がやって来た。語らなければ忘れ去られてしまうだろう関根浜の歴史と父の人生を、愚安亭遊佐が演じる、ひとり芝居です。

 入場料は千五百円(当日二千円、全席自由)。前売券は、まちなかぶんか小屋(七ノ七)、旭川市民劇場(三ノ八、緑橋ビル一号館二階)、こども冨貴堂(七ノ八)、市民文化会館売店(七ノ九)、ジュンク堂書店旭川店(一ノ八)で販売しています。

 問い合わせは、まちなかぶんか小屋(TEL23―2801)へ。