車椅子のピアニスト・山崎理恵さんのバリアフリーピアノコンサートが九月十二日(土)午後二時から、大雪クリスタルホール(神楽三ノ七)で開かれます。
山崎さんは旭川市出身。桐朋学園大学音楽部ピアノ専攻を卒業し、数々のコンサートで入賞した後、東京でソロリサイタルを開催。また〇一、〇二年の郵船クルーズ「飛鳥」に乗船して演奏するなど音楽活動を続けていました。
ところが〇二年、膠原病の全身性エリテマトーデスと髄膜炎の併発のために車椅子生活となり、プロピアニストの道を一度は断念します。
しかし、山崎さんの「ピアノのペダル操作さえできれば…」との思いに、市内の表鉄工所などが共感し、試行錯誤の末に吐く息の強弱でペダルの操作を可能にする「ピアノペダル・アシスト装置」を開発。〇八年から、車椅子のピアニストとしてプロ活動を再開しました。
〇九年に「国際障害者ピアノフェスティバル」で金賞を受賞。多くの表彰を受けながら、国内外で演奏活動を続け、後進の指導にもあたっています。
コンサートは二部構成で、一部は山崎さんのソロ、二部は釧路市出身のピアニスト武井歌織さんとの連弾で演奏します。
全席自由、入場料は一般二千五百円、高校生以下千円。問い合わせは旭川障がい者文化スポーツ振興支援会(TEL38―8200)へ。