家具メーカーのコサイン(永山北三ノ六、星幸一社長)が、木製のオリジナルおもちゃ「cosine TOY(コサイン トイ)」に日本玩具協会が認めた安全基準を示す「STマーク」を付けている。

 同社ではこれまでも無垢材を使用し、健康に害の少ない安全な玩具づくりに努めてきたが、改めて「STマーク」の取得に動いたきっかけは、昨年十月、東京・青山へのショップ出店だった。

 申請を担当した森暁生さん(32)は、「より多くの方にコサイン トイを使っていただく機会が増えていく中で、第三者機関で検査をして、安全性を明確にお伝えしていこうと、申請しました。百貨店などではこうした安全基準を取得していなければ商品を取り扱ってくれない所もあるので、社内で一致して申請しました」と理由を話す。

 マーク取得には、「壊れたパーツが口に入らない大きさか」「可動域に指が入る隙間がないか」「先端が尖っていないか」など、厳しい審査基準がある。またゼロからの取り組みということもあり、事前の情報収集に苦労したという。

 基準をクリアしない二つの製品の製造・販売を中止したほか、対象年齢の引き上げなども行なわなくてはならなかった。中止した中には人気製品もあり、苦渋の選択を強いられた。

 四月には新製品「パズル5(ファイブ)」と「はじめてのつみき」の販売をスタートした。「取得がきっかけで、より安心、安全になった『コサイン トイ』を、自信を持ってたくさん売るぞ、という意気込みにもつながってますよ」と笑顔の森さんだ。

 「cosine TOY」は本社併設のショップで取り扱っている。水曜定休。営業時間は午前十時から午後五時まで。問い合わせは同社(TEL47―0123)へ。