旭山動物園が午後九時まで開園する「夜の動物園」が九日から十五日までの七日間、行われた。期間中は雷を伴った大雨に見舞われる日が多く、その影響で来園者は昨年を大きく下回る結果となった。

 期間中の入園者は九万三千八百九十五人(昨年比八〇・六%)だった。午後四時からの夜間入園者は二万四千二百五十五人(同六六・三%)にとどまった。

 夜間開園の入場者は、帰省中の人を含めた地元の人が多いのが特徴。同園の広報担当者は「これから夕涼みを兼ねて夜の動物園に行こうかという時間帯に雷雨という日が何日もあった。最終日もそうでした。これほど雨の影響を受けるとは…」と残念がる。昨年は「きりん舎・かば館」の新規オープンがあったことも、前年比の落ち込みに影響した。

 夜間開園の期間中、園内にはNPO旭山動物園くらぶなどが縁日を出店して雰囲気を盛り上げた。好天だった十三日にはたくさんの来園者があり、露店前には焼き鳥やビールなどを求める人が長い列を作っていた。