旭山動物園内の農園で九月二十六日、農作物の収穫が行われた。高校生らが自然の循環を学ぶプロジェクト「つながる輪『いのち』」の一環。

  この農園は〇八年(平成二十年)、北海道コカ・コーラボトリング(佐々木康行社長、本社・札幌市)などの民間企業が旭山動物園と協働して始めた。園内に田畑を作り、収穫物を動物のえさにして、糞から堆肥を作るという循環を通じて環境を学ぶ。旭実高、旭農高の生徒が参加しているほか、拓殖大学北海道短大の学生がサポート役を務めている。

 当日は、たいせつ幼稚園(末広八ノ二)の園児ら約七十人も収穫体験に参加した。十㌔ほどのななつぼしを育てた水田では、旭農高の生徒がサポートする中、園児がズボンの裾やお尻を泥だらけにしながら稲刈り。その場で脱穀の様子も見学した。

 野菜類は、ジャガイモ、サツマイモ、ネギ、ニンジン、トマト、ブドウ、落花生など。参加者は収穫したジャガイモを入れたカレーライスを味わった。また園児たちは採れ立てのネギをチンパンジーに与える体験もした。