世界的な建築家、田根剛さんの講演会が三十日(土)午後五時から、市民文化会館大ホールで開かれる。中小企業家同友会道北あさひかわ支部(支部長・渡辺直行カンディハウス会長)などの主催。

 田根さんは、一九七九年(昭和五十四年)、東京生まれ。旭川の東海大学芸術工学部卒業後、デンマークやイギリスで経験を積み、パリに事務所を開設した。〇六年、エストニア国立博物館の国際設計競技で最優秀賞(今年完成予定)、また東京オリンピックのメイン会場となる新国立競技場のデザインコンペで最終選考に残るなど、国際的に注目を集める気鋭の建築家だ。現在、ヨーロッパを中心に、複数のプロジェクトが進行中だという。

 建築のほか、フランス国立グランパレ美術館で開かれた「北斎展」の会場構成や指揮者・小澤征爾の舞台装置を手掛けるなどジャンルを超えた活動でも知られる。

 その田根さんが、第二の故郷・旭川で、「場所の記憶から建築を考える」と題して一時間半にわたって講演する。市役所新庁舎の建設が具体的になる時期、田根さんが、その話に触れるかどうかも注目される。

 入場無料。定員千五百人。問い合わせは中小企業家同友会道北あさひかわ支部事務局(TEL29―6663)へ。