市内流通団地のキョクイチと一印旭川魚卸売市場、丸果旭川青果卸売市場の三市場で五日、初セリが行われた。

 キョクイチでは、初セリ式が行われ、社員や来賓ら約三百人が出席。角谷靖社長が、「漁獲量は最盛期から比べると三分の一となり、地方企業は正念場の時代に突入しました。我々も改革の速度を上げて、地方企業として一層の努力をしていきます」と年頭の言葉。

 駆け付けた西川将人市長は、環太平洋経済連携協定(TPP)に触れつつ「道北のリーディングカンパニーとして、これからも安心安全な『食』を全国、海外に発信してもらいたい」と挨拶した。

 水産物の初セリでは、餅や酒などの縁起物を付けた「祝いかぎ」が用意され、威勢の良い掛け声とともにセリが始まった。カニやウニなど約二十種類がセットになった「一番かぎ」は、市内の今津鮮魚店が二十万円で競り落とした。