旭川ゆかりの文学者や文化人らの「年賀状・ハガキ展」が旭川文学資料館(常磐公園常磐館内)で開かれている。

 展示している年賀状とハガキは約千五百枚。このうち同館が保管している約百二十枚以外は、旭川文学資料友の会会員の百井昌男さん(74)のコレクションだ。

 飛脚に年賀の挨拶文を託した江戸時代の年賀飛脚状や大正時代のアダムとイブをカラーで描いた年賀状、戦時色の濃い「銃後の郷土」の文字が入り、畑を耕す婦人を描いたハガキなど歴史資料として価値のあるものも。

 作家・木野工に宛てた画家・難波田龍起や彫刻家・佐藤忠良、「冬濤(ふゆなみ)」を主宰した佐藤喜一に宛てた作家・渡辺淳一、詩人・東延江に宛てた作家・原田康子や詩人・更新源蔵などの年賀状のほか、喫茶店ちろるを経営した下村保太郎が制作した版画の年賀状なども展示している。 

 また、お年玉付年賀状の景品の「特等」がミシンや洗濯機、桐たんすだった昭和三十年前後の当選番号を知らせるチラシ、昭和五十年代の一人千枚まで購入可能な販売整理券なども展示されている。

 二月十三日(土)まで。休館日は日・月曜日と祝日(冬まつり期間中の二月六日~十一日は開館する)。開館時間は午前十時~午後四時。