買物公園あり方検討会議(座長・鈴木伸治横浜市立大学教授)の七回目の会議が二十三日開かれた。買物公園の未来ビジョンと、同公園でのモビリティ(人の移動手段)の社会実験について、ワークショップが行われ、十三人の委員が三班に分かれ意見を出し合った。

 未来ビジョンは、買物公園を三つのゾーンに分け、それぞれ従来持っている特徴を生かした将来ビジョンについて、担当班内で話し合い、出し合った意見を発表した。

 要約すると―。

 ①北彩都ガーデン・旭川駅前~一条周辺=駅裏、特に鏡池を市民が日常的なアクティビティに利用できるようにしたらいい。駅前広場に緑を、夏期間に涼を誘う大きな噴水の設置を。高架下駐車場の別な使い方を。

 ②二条~四条周辺=四条通にバス停があり、サンロクへの起点となっていることから、人々が滞在できる場を。そこで音楽演奏などの活動ができるようにする。「ザ・買物公園」ともいうべき通りで、昔ながらの喫茶店などもあり、文化的資源としての活用を考えたい。周辺にある、魅力的な緑橋ビルや古い建物の活用を。

 ③五条~六条周辺=フードテラスや、旭川はれて屋台村、ふらりーとなど、食の店を活かした取り組みを。仲通りを利用した、食のミニイベントやキッチンカーの出店など。またフードテラスにコンシェルジュ的役割を持った案内所や授乳室を設けたらどうか。廃ビルなどの情報発信も必要。

 モビリティの社会実験については―。

 「買物公園だけでなく緑橋通や昭和通を周回するバスの運行を」「電動カート(七人乗り)や電動キックボードなどばかりでなく、犬ぞりや馬そりなど多様性を持ったモビリティを」「モビリティとして自転車を除くことはできない。そのための道路整備を。観光客向けに利用しやすい乗り捨て自転車を」「電動カートは場所を占有することから、買物公園の中を通さず仲通りをジグザグに運行するようにする」等の意見が出た。

 今後、未来ビジョンの意見を整理し、座長と副座長で取りまとめ、三月十九日(火)の第八回検討会議に提示し、策定される。

 また、モビリティについては、出された意見を社会実験計画書に反映させ、第八回の会議に計画書案を提示する予定だ。(佐久間和久)