科学館の天文スタッフによる、天文・宇宙の講座「星の教室」が三十一日(日)午後二時から、同館「サイパル」(宮前一ノ三)一階の学習・研究室で開かれます。

 今回は「ビッグバン宇宙論~宇宙が膨張していることはなぜわかったか~」と題して、富樫一憲さん(旭川天文同好会会長)が話します。

 「ビッグバン理論」は、米国の物理学者・ガモフらによって提唱されました。宇宙は今から百三十八億年前、すべての物質とエネルギーが一点に集まる超高温・超高密度状態の「火の玉」として誕生し、直後に爆発的膨張を始めたという宇宙進化のモデル。

 一九二九年、米国の天文学者・ハッブルが、宇宙が膨張しているという証拠を発見。六四年には、米国のベル研究所で高性能電波アンテナの開発研究をしていたペンジアスとウィルソンの二人が、偶然検出した電波によって、宇宙がかつて高密度で熱かったことがわかり、ビッグバンを決定的にしたということです。

 富樫さんは「ビッグバンの証拠になった発見や、今も膨張を続ける宇宙などについて、スライドや動画を使いながらわかりやすく解説します。子どもたちにも来てもらって、宇宙や科学に興味を持ってもらえたら」と呼びかけています。

 午後四時終了予定。参加無料。対象は小学生以上で、定員は五十人(先着)。参加を希望する人は三十日(土)までに、ウェブ(https://logoform.jp/form/iLZf/hosikyou0331)からの申し込みが必要です。

 問い合わせは同館(TEL 31―3186)へ。