除雪オペレータの技術講習会が三月二十一日、旭川市土木事業所(東旭川町下兵村)の会議室と駐車場で行われた。旭川除排雪業者ネットワーク協議会(飯野雅司会長)の主催。

 除雪作業技術の継承が目的で、運転経験が三年未満のオペレータが対象。経験年数〇~二年の十五人ほどが参加した。

 DVDの視聴と同事業所の松田聡副所長による講話の後、駐車場で実地講習を実施。除雪ドーザや除雪グレーダ、ロータリー除雪車が用意され、参加者は各車両に同乗した熟練オペレータから直接指導を受けた。

 宮谷建設興業に勤務する畠山陽一さん(44、経験年数一年)は、「今シーズンの除雪作業では、バケットタイプの除雪ドーザを運転しました。それに比べて、今回乗った車両はどれもレバーやスイッチがたくさん配置されていて複雑なので、基本的な操作を覚えるだけでも、かなり時間がかかりそう。楽しみながら、経験を重ねていきたい」と話した。

 近年、除雪オペレータの高齢化と減少が大きな課題で、二〇一一年度に七百三十人だった人員は、一九年度には最小の五百九十人と、八年間で百四十人も減少。年齢構成も、五十歳以上の年齢層が五五%に達し、若年層の占める割合は減っている。

 そのため市は、若い人材を確保しようと、除排雪機械の運転免許取得にかかる経費を補助しており、二二年度は三十歳未満が前年度に比べて十八人増加、二三年度も二人増えたという。(東寛樹)