二〇二三年度の「旭川ななかまど文化賞」授賞式が二十四日、市民文化会館で行われた。受賞者は、レイアロハスタジオ旭川(水田よし子代表)と谷口雅彦写真アーカイブ室(谷口雅彦代表)・あさひかわ写真アーカイブ研究室(谷口多恵子代表)の二団体。

 この賞は一九七六年にスタート。市民で作る組織「旭川ななかまど文化賞協議会」(井口敏樹会長)が、市内在住者か旭川市を主たる活動の場としている個人・団体に毎年贈っている。今年度は四十七回目。

 フラダンス教室を運営する、レイアロハスタジオ旭川は二〇〇〇年に発足。旭川市を拠点に、稚内や北見、網走など三十地域八十教室で約七百人が在籍。フラダンスを通じた人々の交流やボランティア活動、市民への普及などが評価された。

 水田よし子代表(77)は「小さい頃から踊りが好きで、ハワイを訪れた時、フラダンスに感動したのが動機です。アロハスピリッツで、毎日を明るく過ごすことができるようになります。これからも精進を重ねて行きます」と喜びを語った。

 谷口雅彦写真アーカイブ室(〇七年発足)・あさひかわ写真アーカイブ研究室(二三年発足)は、写真のアーカイブの活動に取り組んでいる。両団体主催の「旭川で最初の写真師中鉢直綱とあさひかわの写真」展には多く市民が訪れ、旭川ゆかりの多数の写真が持ち込まれ、大きな反響を呼ぶなどアーカイブ活動の取り組みが評価された。

 谷口雅彦代表(56)は「九歳で写真を撮り始め、写真家として東京で活動しています。私の写真を二〇〇七年からアーカイブを始めました。アーカイブは保存するだけでなく、活用することが大事です。アーカイブ研究室は発足してわずか二年。将来性を期待されての受賞と思い、感謝します」と、今後の活動に一層力を入れて行くことを約束した。(佐久間和久)