2ノ7 吉竹ビル二号館1階
Tel24-4282
「鰻(うなぎ)は、秋と冬が一番おいしいんだよ」と、今年で創業二十六年の鰻専門店「かどわき」店主の門脇政雄さん(60)は話します。
二十人で満席というこじんまりとしたお店。奥にカウンターがあり、手際よく鰻を捌(さば)き料理を作るご主人の様子を眺めながら料理を味わいます。
いただいた料理は「うなぎ料理 五品」(二千九百円)。鰻の本場、鹿児島の大隅産ものを使い、米は秋田から直接仕入れたコシヒカリを出しています。
まずはサラダ。薄く切られた白焼きとキャベツを特製のドレッシングで。口に入れると、味わったことのない鰻のコリコリとした食感にビックリ。
「鰻洗い」は生のうなぎを湯でサッと洗ったもの。「日本で出しているのはウチだけでしょうね、鰻の血の毒抜き方法を知っている人がいないから」と話します。その食感と味は“病み付き”。うなぎ独特の上品な脂と、洗いで締まった身のあっさりとして歯応えのある食感に箸が進みます。
そして、「うな川鍋」。ご飯が何杯でも食べられます。「かをり揚」は味噌ダレを鰻とシソで包んであげたもので、ホクホクの真っ白なうなぎの身が口の中で味噌と混ざりながら溶けていきます。
最後に「蒲焼」を。炭火で焼いたのに皮もトロトロしていて口の中に吸い込まれていく…。あっという間に完食です。
「最後まで食べて味が完成」という言葉どおり、後からゆっくり満腹感がきます。「女性客でもペロリと食べる」というお話にも納得です。
営業時間は、昼が午前十一時半から午後二時、夜は午後四時半から九時まで。日曜定休。祭日は夜が休みです。
ケロコからひとこと
ここの鰻を食べたら「今まで食べていたのは何だったんだろう」と思ってしまいます。鰻がこんなにおいしいものだったなんて!
一口目を食べると、もっと甘じょっぱいタレの方がいいかな、なんて思うかもしれませんが、この味が最後まで飽きずにペロッと食べられる秘密なのかしれません。
食感も全く違うし、今まで鰻は別に食べなくてもいいと思っていたのですが、これを一度食べたら、はまります。
次の日に娘を連れて行きました。満席だったけど…。やっぱりおいしいものは、皆知ってるんですね。鰻のコースもお勧め。本当においしいです。ぜひ行って見てください。