春光台3ノ5
55-0438

 春光台の住宅街の奥の奥。少しマニアックな場所に予約販売専門店「菓子工房かしのみ」があります。

 オーナーの富永明美さん(48)は、八年前に市内の菓子店の販売スタッフとしてパートに行き始めたのがきっかけで、菓子作りの世界へ足を踏み入れました。「いざ店に立つと、お菓子を作りたいという思いが強くなって、そのまま厨房に入らせてもらったんです」と話します。

 店舗は普通の住宅。チャイムを鳴らして、玄関に入るとクッキーなどの袋物が少し販売されています。その中にひときわ目を引くピンク色のお菓子。「西神楽の夢民村さんのお米『あや』の米粉と、神居町のフリーハンズ農場さんのハスカップを使ったマシュマロ(二百円)です」と富永さん。近郊の農家の素材がお菓子に大変身です。いままで食べたマシュマロで一番美味しい。少しシャリッとした歯ごたえと、結び目のような形状。後味も良く、大人も子ども好きな味。卵と小麦粉を使っていないのでアレルギー持ちの人にも安心です。

 左上の写真のかしのみロール(千五百円)も米粉を一〇〇パーセント使用しています。上にかかった粉砂糖がふんわり美しく、クリームも甘すぎず、くどくなく、いくらでも食べられそうです。

 バリエーションも豊富で、誕生ケーキ、タルト、プリンなどなど、どれも気になります。クッキーの詰め合わせもできるとのこと。

 予約受付時間は午前九時から午後七時(一週間前までに電話かファクスで連絡する)。不定休。

(取材・那須日奈子)

ケロコからひとこと

 春光台に美味しいパン屋さんがあるらしいという情報。探すにはアバウトすぎる。でも、見つけました。パン屋じゃなくケーキ屋さんでした。予約のみのお店です。自宅だったので探すのに一苦労でした。本当に美味しくて、苦労した甲斐がありました。

 素材を吟味して、とても丁寧に作っています。気に入ったのは、米粉とハスカップのマシュマロ。マシュマロは苦手――。でも恐る恐る食べてみると…、思ったいたのと全然違う! 歯ごたえがあって、甘酸っぱくて、美味しいの。そして米粉のロールケーキに昆布チーズビスケット。身体に優しくて、ほんわりとしたお菓子。また買いに行きます。

2010年07月27日号掲載