豊岡4ノ5
TEL73-6855

 四条通を豊岡方向に進むと左手に龍谷高校が、さらに進むと右手にサーモンピンクの可愛らしい色のお店が見えてきます。店先には、なにやらゴロゴロ音をたてている機械があって、ジャガイモが回っています…。

 店内に入ると揚げたイモの良い香りが漂います。ケースに並ぶコロッケは、どれも子どもの握りこぶしぐらいのまん丸なフォルム。秘密はその作り方にありました。

 メニューは全部で八種類。チャーシュー、たまごマヨ、チーズ、ごぼう、カレー、あんこが百五十円。肉屋のコロッケは百二十円です。二つに割って納得。大福のように、具が真ん中に入っていて、粗く潰したジャガイモがホクホクと包んでいます。

 どれを食べても美味しい。外でゴロゴロ音をたてていた機械は、イモの皮を剥いていたのです。全部剥くのではなく、最後の一皮を残しているそうで、栄養素も旨味も残ったジャガイモの味が濃いコロッケに仕上がっています。

 ランチは、コロッケ一個、ごはん、スープ、おかずが付いて三百五十円。プラス百五十円でカレーなどをトッピングできます。

 ごぼうが大ヒット。甘辛く味付けされて食が進みます。働く人にはパンチのあるチャーシューを、子どもには辛くなく食べやすいカレー味。おやつにはあんこ味。なんだかコロッケが、旭川の新しいご当地グルメになりそうな予感です――。

 営業時間は午前十一時から午後七時まで。二時までランチタイム。水曜定休。

(取材・那須日奈子)

ケロコからひとこと

 熱々の揚げたてコロッケはご馳走です。「コロッケだけのお店なんてやっていけるのかしら?」、なんて余計な心配をしていましたが、食べてみて大丈夫だと確信です。

 まん丸なコロッケは可愛くて三、四個ぐらい食べられると思ったけど、結構なボリュームがありました。チーズも良いし、ごぼうも好き!

 あんこのコロッケを見て「ありえないっ!」と思ったのですが、恐る恐る食べてみると「ありえるっ!」。結構、いや、とても美味しい。考えた人は偉いなぁ。あんこのコロッケと聞いて「ゲッ」と思った人はぜひお試しあれ。おかずでなくて、おやつの感覚です。はまるかもしれませんよ。

 今夜はコロッケ。キャベツの千切りを用意すればもう食べられます。

2010年12月28日号掲載