8ノ7
TEL25―4430

 買物公園の北端にある「手の噴水」の斜め向かい、三角州のようなスペースにあるお店「アート クローバー」にお邪魔しました。入るとロッキングチェアーに大きなテーブル、奥にはカウンターがあり、窓からは、手の噴水が眺められます。

 オーナーは長谷川太郎さん(29)。カフェをやりたいと思い、二〇〇六年(平成十八年)に開業。母親が作ってくれるビーフシチューやストロガノフの味が好きで、この店でも提供しています。

 自慢のお母さんの、自慢の「ビーフストロガノフ」(千円・ライス付き、ランチは飲み物がセット)を早速注文。キッチンからは良い香り。運ばれてきたビーフストロガノフの盛り付けの美しいこと――。ポテト、シメジ、ニンジン、ナス、ブロッコリーが美しくビーフに寄り添っています。主役のビーフは、ナイフなんて必要ありません。ハラリとほぐれる軟らかさ。ほんのり酸味のあるソースをたっぷり絡めて一口、また一口。口の中でとろけていきます。結構なボリュームです。あぁ満腹。

 朝の仕込みの時間に一時間ちょっと、モーニングサービスもしています。ご飯に味噌汁のセット、トースト、ホットサンドなど。

 夜は、ご飯が食べられるバーに変身。道産牛のステーキを味わいながらお酒を楽しめます。

 「ゆっくりしていってください。うちの常連さんは二時間ぐらい居るのは当たり前です」と長谷川さん。買物公園のゆったり流れる時間に身をまかせてはいかがでしょうか?

 営業時間は午前八時から九時半。十一時半から午後一時半。六時半から人がひけるまで。不定休。

(取材・那須日奈子)

 

ケロコからひとこと

 

 暑い日にビーフシチューなんて、と思っていたが、実は体の芯は冷えていて、温かい物を食べると芯から温まって幸せな気持ちになります。

 買物公園の「手の噴水」の近く。何度も通っているのに全く気付かなかった場所です。もっと派手に看板を出せばいいのに…。

 私はビーフシチューがあまり好きではないのですが、ここのは別格。ハッシュドビーフも「ご飯、お替わり!」と言いたくなります。

 そしてポトフ。自分でも作ることがありますが、あまり美味しいとは思いません。ところがここのポトフは私の作っていたポトフの味ではない! 美味しい。野菜の味を堪能できます。

 ぜひスタミナをつけに行ってみて!

2011年08月02日号掲載