年明け一軒目は、昨年十二月に豊岡にオープンしたばかりの「炭火肉職人 哲人」にお邪魔しました。
豊岡は、知る人ぞ知る焼き肉店の激戦区。五年前に脱サラをした西本哲也さん(45)が切り盛りしています。脱サラと言っても、精肉会社で十年以上 も毎日、天井からぶら下がる肉を捌いていた肉のプロ。店名の「炭火肉職人」の“職人”はそこから付けたそうです。食べる前から期待できます。
テーブルには、ドロッと濃厚なつけダレが。見た目だけでも、とても美味しそう。「ちょっと舐めてみてください。自家製のつけダレは、旭川の醤油会 社『キッコーニホン』をベースに、甘味は全て果物でつけた自信作」と西本さん。ペロッと一舐め。しょっぱくない! ほんのり甘く、白いご飯にのせて食べたいぐらい。肉にたっぷり絡ませて食べるのにちょうど良く、子どもも好きな味付けです。
肉の味付けは、タレ、塩、味噌、激辛の四種類から選べます。テーブルにある辛めのコチュジャンはレモン汁で好みの味にも。一人前三百五十円から。
焼き肉はほどほどにして、写真の石焼ユッケジャンラーメン(七百八十円)のお腹を残しておきたい。そして、グツグツ音を立てて出てきたボリューム 満点の熱々ラーメン。煮込みうどんのような濃厚な味は寒い季節にぴったりです。もっちりとした麺も美味。あっさり派という人には、ユッケジャンラーメン (七百五十円)もあります。
営業時間は、平日は午後五時半から十時オーダーストップ(土、日、祝日は午後五時から)。水曜定休。(取材・那須日奈子)
ケロコからひとこと
また新しい年がやって来ました。毎日毎日、「食べ過ぎたー」と言いながら食べ続け、お題目のように「ダイエットだ」と唱える私。今年も変わりなく続けると思います。よろしくお願いします!!
冬休み。家族で外食が多い季節です。やっぱり焼き肉はいいですよね。「哲人」は個室になっているので、気を遣うことなくゆっくり楽しめます。
なによりも焼き肉の特製ダレが美味しい。これはなかなかセンスのあるお味。だから、他のメニューもとても美味しいのです。
お気に入りはユッケジャンラーメン。グツグツいいながら出てくると歓声が上がります。本当に美味しい――。このラーメンと焼き肉は考えて食べないと食べ切れません。