南5条22丁目 TEL33―3811
南六条通り沿い、東芝ホクト電子のすぐ隣にあるネパールカレーのお店「ヒマール」にお邪魔しました。ヒマールとはヒマラヤのことでネパール語で「雪山」の意味。大雪山の麓、旭川。何か通じるものを感じて命名したそうです。
店主の秋田雅憲さん(57)が二年前に脱サラして始めたお店です。「家庭で作るカレーが一番でお店のカッコつけたカレーなんか…と、それまで思っていたのですがネパールカレーは違いました。あっさりとした味が日本人に合うんですよ」とカレーの出会いを振り返ります。
直接ネパールに足を運びスカウトした二人のネパール人シェフ、ビムさん(42)とバブさん(40)は大使館やカタールの五つ星ホテルのレストランで腕を振るった料理人。二人とも大変な働き者で絶大の信頼を寄せています。
平日のランチメニューのBセットをいただきました。カレー二種とナン、サフランライス、スープ、サラダが付いて八百五十円。ナン一枚のおかわり付きです。
ネパールから空輸で取り寄せた重さ二百㌔もある窯で焼いた、焼きたてモチモチのナンを手でちぎりチキンカレーをすくって食べます。スパイスの深い味わいがあるけれど、それほど辛くはありません。スパイスのブレンドが絶妙でそれぞれカドが立っていません。とてもマイルドな味わい。女性や子ども、お年寄りにも人気だという理由が分かります。辛さが物足りない人はレッドチリなど数十種類がブレンドされたホットソースをお好みでどうぞ。
夜はタンドリーチキンなど単品料理も充実しています。ネパールビールで一杯、というのもお勧めです。
ランチは午前十一時から午後三時、ディナーは午後五時半から午後十時まで。不定休です。
(取材・草嶋一介記者)
ケロコからのひとこと
カレーが大好きな知り合いがいる。東京・銀座の主なカレーは全部食べたそうだ。そんな彼女が、このカレーはおいしいと言うのだから期待は高まる。
食べてみて納得。私、ネパールカレーが好きかも。スパイシーすぎず、旨味もあり、いくらでも食べられそう。
やっぱりナンが好き。焼く所を見せてもらった。壺のような窯のフタをあけると、下には炭。その周りの壁にペタッと貼り付けるのだ。みるみる焼けていく。作っているネパール人の笑顔も素敵です。