旭川市神楽岡15条4丁目 TEL66―0917
国道237号を美瑛方面に進みJR神楽岡駅の少し先を右手に。住宅街の中にある焼き鳥店、「とり直」にお邪魔しました。
三年前の開店以来、平日、土日を問わずいつもお客でいっぱいの人気店です。店主の春日直さん(37)がこだわりと吟味を重ねた食材は道産品を中心に鮮度の良いものばかりを使います。
鶏肉は、歯ごたえの良い中札内の田舎鶏と柔らかさが自慢の知床鶏。肉の部分ごとに、仕入先を分けるほどのこだわりようです。人気の「生もつ串」(二本・三百二十円)は、その日にしめた雌鶏の内臓卵を軽く火を通すだけの半熟状態でいただきます。一口でパクッと食べてもいいし、割った黄身にモツを絡ませて食べるのもオツです。普通の卵の黄身と違い濃厚な味わいが何ともいえません。
「自家製つくね」(二百五十円)は女性のこぶし大ほどある特大つくね。注文を受けてから串にするので多少焼き時間が掛かりますが肉汁溢れるジューシーさと特製のタレがマッチする逸品です。
春日さんのこだわりは塩にまで。焼き鳥を焼く際、最初にモンゴル産の岩塩を振り、肉の脂で塩が流れたところに昆布やしいたけで取った出汁で炒った自家製の旨味塩をたっぷりと振ります。その塩で焼いた「鶏モモ串」(二本・三百円)には、すりおろしニンニクが添えられます。これがまた相性ピッタリ。「美味しいでしょう」と人懐っこい笑顔の春日さん。さすが人気店です。
午後五時から午前一時まで。火曜定休。
(取材・草嶋一介)
ケロコのひとことメモ
1度目は予約でいっぱい、2度目はお休み。やっと3度目に入れたお店です。
ショーケースに並んでいる串を見ても、食べる前からおいしい予感。おすすめは何と言っても生もつ串。半熟のキンカンなんて初めてです。よっぽど鮮度に自信があるんだ!
食べる時の注意はパクッと一口で食べること。半分かじったらピュッと黄身が飛んでしまいます。卵の黄身とはまた違う味。これははまります。
鶏もも串も一つひとつ丁寧に皮で巻いているので外はパリッ、中はジューシー。そして鶏そり串も初めてのおいしさ。超おすすめの焼き鳥屋さんです。